日本の自然災害 1995~2009年

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2008年岩手・宮城内陸地震(サンプル)

地震地点地図

図-1 地震地点地図

2008年6月14日午前8時43分ころ、岩手県内陸南部の深さ約8kmを震源(北緯39度01.7分、東経140度52.8分)とするMj 7.2の地震が発生した。

そして、震度6強が岩手県奥州市、宮城県栗原市の2箇所で観測された。主として自然斜面の崩壊によって、死者13人、行方不明者10人を出した。
(図-1)

[地震と被害の特徴]

4022ガルの最大加速度

今回の地震はその震源域が岩手、宮城の県境付近の山間部で、得られた地震記録の最大加速度が大きかったことが人々を驚かした。すなわち、岩手県厳美町の(独)防災科学技術研究所のKiknetの地震計が、地表で、NS1143ガル、71カイン、EW1433ガル、61.5カイン、UD3866ガル、84.7カイン、三成分合成で4022ガル、100.1カインを記録したのである。これまで日本で記録された地震最大加速度は、1995年阪神・淡路大震災で水平一成分818ガル、新潟県中越地震の余震三成分合成で2516ガルなどであったから、それらを飛び越えた大変に大きな加速度であった。
(図-2)

最大値は、地表上下動で3866ガル

図-2 一関市厳美町の(独)防災科学技術研究所のKiK-net一関西で観測された加速度および速度波形。最大値は、地表上下動で3866ガルであった。(独)防災科学技術研究所提供

山の大規模崩壊

写真-3
荒砥沢ダム(ロックフィル、堤高74.4m、農業用水)のダム反対側の山が大規模崩壊を起した。その規模は延長約1.3km、最大幅約900m、最大厚さ150mで、何回もの進行性破壊であったとされている。

周回道路の亀裂

写真-4
山腹崩壊そばの周回道路(手前)も、亀裂が入り、崩壊土に埋まっている。


正面の家屋

写真-5
正面の荒砥沢ロックフィルダムは何の被害もなく、正面の家屋も無被害であった。

ダムのふもとの部落

写真-6
ダムのふもとの部落にも何の被害も認められない。

正面の家屋

写真-7
田の中を断層が横切っていた。

ダムのふもとの部落

写真-8
ダムのふもとの高台にある鶯沢工業高校の法面がすべっていた。

最大値は、地表上下動で3866ガル

写真-9
橋台を支える岩盤が崩落したため落橋したと見られる旧昇仙橋(歩道橋)。写真右下に赤い落橋した桁が見える。左上には、橋台があった。